ガシャーン!
「こらっアイク!またビデオカメラを壊したな⁉️」
「ごめんみりあちゃん!新しいカメラを用意するからちょっと待っててね」
(それは今から遡ること数時間前・・・)
最近みりあがスランプ気味なようでレッスンでもよく振り付けを間違えたりと本調子じゃない様子
そこで彼女はアイクに自分を鍛え直してほしいと依頼する
依頼と聞いてアイクは潔く引き受ける
ちょうど通りかかったメタナイトとマルスはアイク一人だと心配なので一緒にみりあを手伝うことになった・・・
「お待たせみりあちゃん、カメラも新調したところで仕切り直しするよ」
「今度は壊すんじゃないぞアイク」
「ああ・・・わかってるよ」
「とはいえ剣の稽古ならともかくアイドルの稽古なんて俺にはよくわからないぞ。だが一度引き受けたからには途中で投げ出すわけには・・・ん?」
(なっ何だあれは・・・みりあの頭上にアイコンみたいなものが見えるぞ?)
(なるほど、あの中から指示すればいいのか。よし・・・)
- みりあ、とりあえず目の前に観客がいると意識して手を振ってみろ
「おお良い笑顔だねみりあちゃん!」
「うむ、悪くないな」
- 今度は会場全体の観客を意識して手を振ってみろ、もちろん笑顔でな
「そうやって大きく手を振るんだ。観客がいるのは前だけじゃないことも頭に入れておけ」
「ほら見てみなよ!みりあちゃん驚いて困惑してるじゃないか!」
「いや・・・あれで🆗だ」
「何がだ!?」
「・・・よし、会場でのアピールの練習はここまでだ。次は実際に曲を流してライブの感覚を体に覚えさせるんだ」
「要するに最後の総仕上げだね」
「そうだな・・・(チラッ)」
「よしみりあ、今から『お願い!シンデレラ』を流すぞ!」
こうして特訓は順調に進んでいき、みりあもスランプから解放されたのか次第に元気を取り戻していった
「後はみりあ次第といったところか・・・なぁに、アイツならもう大丈夫だろう」
「うんうん、まるで軍師のごとく的確な指示を与えていたから見直しちゃったよ。どこからそんな指示が出てきたんだい?」
「ああ、それはみりあの頭の上に複数のアイコンが浮かんでいて次にどう指示すべきか的確な情報が写っていたんだ。あれが無ければ間違いなく詰んでいただろう」